特装ミュージアム「特殊紙印刷/折本」更新
特装ミュージアム「特殊紙印刷/折本」更新
今回は同じ著者様の関連本を2作品ご紹介します。
【特殊紙印刷】
ふかふかの手触りの新バフン紙Nに印刷しています。お色は最も白色に近い「きぬ」です。
このバフン紙、とにかく手触りがすきです。バサバサ...ふさふさ...。 個人的に自然を想起させる名前もかわいいなと思います、しらかべ・ゆげ・きなり・くも・つち・からし・ねずみ・すみ…
くすみ系のやわらかな色合いと風合いがよいです。色・厚みも多様ですので、表紙の他、遊び紙、カバーなどにもおすすめしたいです。
掲載作品は鮮やかな配色と、紙の風合いがマッチしています。空白のあるデザインは、オフセット印刷の紙とインクのなじみをよく感じて素敵だなと思います。
【折本】
折本のページをかなり久しぶりに更新させていただきました。
特殊紙印刷でご紹介させていただいた「それでも生きる」とセットで発行された小冊子となります。
使用紙のタブロは、本文用紙の中では結構濃いめの色味がついています。うす墨色です。新聞紙らしいといわれております、なんともいえないさっくりとした触り心地に、石のような粘土のような、眺めていると不思議な気持ちになります。
これを本文用紙に使うと不思議、なんとも雰囲気のある仕上がりになります。スミインクで印刷、トーンやグレーをのせると、目の錯覚で紙色のグレーはさほど主張しなくなります。
掲載作品はタブロに蛍光インクのレッドで刷っています。鮮やかなぱきっとした色味のインクはタブロと馴染みながらも、通常インクとは異なる発光するような発色が残っています。さすが蛍光インクだなと感じました。
オフセット印刷ならではの紙とインクの融合した奥深い味わいをぜひ。装丁を考える際にひとつ、お楽しみください。(舩)
